ある有名なリフォーム会社紹介サイトが出している「リフォーム全体」に対しての満足度調査の結果です。
「とても満足」「満足」を足した50%と、
「どちらかといえば満足」の37%まで含めて87%が満足として、
「リフォーム経験者の87%が満足した」としています。
しかし、ちょっと待ってください。
「とても満足」と返答した方以外の方は何かしらの不満があったから「とても満足」を選ばなかったのではないでしょうか?
次のグラフをご覧ください。
リフォームにおける「コストパフォーマンス」と「提案内容」に対する満足度調査結果をグラフにしたものです。
リフォームの満足度を表す重要な要素であるはずの
「コストパフォーマンス」(費用対効果)とリフォーム会社からの「提案内容」
においては、「満足」が7%減り、
リフォーム自体を後悔しているであろう「満足しなかった」の合計が
⒔%から⒘%に増えてしまっています。
「どちらかといえば満足」などという「とても満足」とはかけ離れた項目を除けば、
リフォームで「とりあえず満足」とみなせるのは40%程度であると判断するのが妥当ではないでしょうか?
このようなアンケートは各社から多数出されていますが、「とても満足」や「大いに満足」という項目は⒓%から多くても⒚%程度で、「満足しなかった・後悔している」が⒛%を超える結果が出ている会社もあるくらいです。
各社とも、当社で紹介したリフォーム会社に対するアンケートですから、それらの結果をまとめて「満足にしたい」わけで、言葉は和らげて表現していますが結果として「満足しなかった(後悔した)」についての内容を深く掘り下げているリフォーム会社紹介サイトは、残念ながら見当たりませんでした。
リフォーム会社紹介サイトで紹介されるリフォーム会社は、会社自体の大きさ(規模)は別としても、それぞれ実績のある会社ばかりでしょう。
しかし、それらの実績のあるリフォーム業者にリフォームを頼めば、リフォーム満足度の結果が全て「満足」になるかといえば、大きな間違え(勘違い)です。
なぜならば、あまり知られてはいませんが、リフォーム会社が独自に行っている「リフォーム満足度調査」(それぞれの会社でアンケートの名前は異なりますが)の結果においても、今回、紹介したアンケートの結果である、
「満足した:⒓%」「満足しなかった(後悔した):⒔%」よりも悪い結果を出している会社がほとんど(全て?)ということから判断することができるのです。
リフォーム会社が独自で行うリフォーム満足度調査の項目は、
「満足した」「やや満足した」「どちらともいえない」「やや不満」「不満」
の5項目が基本であり、「どちらかといえば満足」等という、どの様な立場の場合に当てはまるのか、意味の分からない項目は無いはずです。
少し辛目かもしれませんが、
「満足(やや満足):40%」、「どちらともいえない:40%」、
「リフォーム工事に後悔した」を含めた「不満(やや不満):20%」というのが現実的な数字だと思われます。
何故、しっかりとしたリフォーム会社が施工したにもかかわらず、この様なアンケート結果になってしまうのでしょうか?
様々な原因があるのですが、
最も多い原因は、現在のリフォームにおける「リフォーム会社とお客様」の関係が、お客様の知識不足により「大人と子供の関係」になってしまっているという事なのです。
「リフォーム会社とお客様」の関係が、
「大人と子供の関係」になっているとはどういうことなのでしょうか?
その事によって、
どの様な不具合が発生しているのでしょうか?
では、どの様に対処すれば良いのでしょうか?