釣られた魚(お客様)が求めなければならないエサとは?
どの様な経緯で、契約に至ったかは別として、
契約が終わったから、「ひとまず工事が始まるころまでひと安心」なんて思っていると、
「ボ~と生きてんじゃねーよ!」と
言われてしまいます。
「契約が終わった後は、業者さん達が、私は何もしなくても、
私達の希望をかなえた素晴らしいリフォーム工事をやってくれる!」
なんて考えている日本人のいかに多い事か?
確かに、お客様が何もしなかった(希望を出さなかった)としても、
リフォーム業者は(お客さまの事を一生懸命考えた上で)、
工事を進めていくことでしょう。
提案内容って千差万別で、
その提案が、「Aさんにとっては最高」のものであったとしても、
「Bさんにとっては迷惑」の場合も有ります。
例えば、
あるリフォーム業者が、
このお客さんには、「家族構成が似ている」から、
以前、他のお客さんに提案して高評価だった対面式のキッチンの提案をして、
無事、お客様にも気に入ってもらい、契約に至ったとします。
しかし、確かに今回のお客様の家族構成は、
以前ご好評を頂いたお客様の家族構成とほぼ同じでしたが、
肝心の「生活スタイル」は全く異なっていました。
対面式のキッチンの生活スタイルは、そのお客様に定着することは無く、
キッチンとテーブルの上は物置場と化してしまいました。
リフォームによって、間取りを変える場合は、生活スタイルが変化する場合があります。
その生活スタイルの変化に、その家庭が対応できるかなんて簡単には解りませんが、
どういった生活スタイルになるのか、どの様なデメリットが考えられるのかを、
リフォーム業者は、ちゃんと説明し、
また、お客さんは、リフォーム業者に説明を求め、納得しなければいけないと思います。
「このプラン、評判良いのですよ!」
「あら、素敵じゃない! 私、こうゆうのに憧れていたのよ!」
実際に生活を始めたら、
遅くに帰ってきたお父さんが、
TVの無いダイニング・キッチンでの食事スタイルは長続きせず、
今では、リビングでしか晩酌と食事をせず、
家族に邪魔にされていたりして。
契約したからといってのんびりせず、
この間取りで本当に良いのか?
実際に配置する家具などの寸法をリフォーム業者に教えて図面を作成してもらい、
その配置で納得出来たら、(場合によってはプラン返事してもらい)
今度はそれに合わせて、照明器具の位置、種類、
コンセント・スイッチの位置、種類等の施工図面をリフォーム業者に書いてもらうのです。
契約したリフォーム業者の事を、
この業者は「釣った魚にエサをやらない」、業者の選択を間違えたかしら?
なんて考えている暇があったら、
先ずは、「自分でやらなければいけない事」をやりましょう。
工事中に、
間取りのチェックやインテリアコーディネート等、
同時に進めて上手くいく訳がありません!
必要なことが全て終わってから、工事着手。
リフォーム業者に何を言われようと、
この基本だけは、絶対に譲ってはいけません!
リフォーム計画の中でも、
施工図面のチェックだの、インテリアコーディネートだの、
引越しの準備(荷物の整理)だの、
頭も体も使わなければいけない、
一番、大変な時期かもしれません。
スケジュールを調整して、計画を進めていかないと、
ただ、荷物整理しているだけで、リフォーム工事開始されちゃいますよ。
もっとも、
リフォーム計画の時点から、
ちゃんと進めている方は別ですけど!
リフォームをお考えの方で、
・どう進めれば良いのか判らず、話が先に進まない。
・3社の相見積もりを取ったけど、どの業者に決めれば良いのか判らない。
・契約したけど、不安がある。
⇨早くしないと、取り返しがつかないかも?
後悔、先に立たず!
西村弘樹リフォームコンサルティング事務所