「経験の浅い建築士と、安心R住宅における住宅調査について」
リフォームをお考えのあなた、
「安心R住宅」をご存知でしょうか?
中古住宅に対する「お墨付き」として、
耐震基準を満たし、
劣化状況の確認検査(既存住宅状況調査技術者による)を受けることなどが条件となり、
構造上の不具合等が無く、
住宅購入者が求めれば既存住宅売買瑕疵保険を締結できる、
など、
「安心R住宅」のマークが付いている中古物件は、安心!
ということらしいです。
私も、「安心R住宅」の劣化調査を行える資格である、
「既存住宅状況調査技術者資格者証」を取得していますが、
無資格でもできる、○○協会のホームインスペクションと違い、
少なくとも、有資格者(建築士)が講習・試験を受けて取得した人たちが、
マニュアルに沿って調査を進めることは確かなので、
それなりには安心なのかもしれませんが、
その調査を受けていれば安心を保証する物か?
というと、
決してそうではありません。
何故かというと、
行われる調査内容の一つ一つについて、
確かな経験と知識を持った人が調査しなければ、
判断できないからです。
私の資格を否定することにもなりますが、
経験のない建築士など、
実際の現場では、何の役にも立ちません。
建築士を取得するために学習し、得た知識なんて物は、
実際の現場で生かして、それを経験として積み重ねなければ、
何の意味も有りません。
実際の現場では、はっきり言って、
使い物になりません。
建物の劣化の状態や原因を、
「節穴の目」で見ても、問題点が解るわけが有りません。
調査方法についても問題があります。
例えば、
床下調査に関しての調査方法については、
「床下点検口からライトを当てて目視で確認できる範囲の調査」
で済まされる場合も有ります。
点検口が有ろうが無かろうが、
床下に侵入しない床下調査など意味がありません。
あり得ません!
お解りになりますでしょうか?
「安心R住宅」で行われる、
建物の劣化調査のレベルには、あまり大きな期待をしないことです。
わが社の「リフォーム住宅ドクター」で行われる調査のレベルではありません!
○○協会のホームインスペクションと、
同じようなレベルなのかもしれません。